鼠の騙し討ち

太刀打できますん

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瞼がきちんと開いていないせいか、ただの乱視のせいか分からないけれど部屋の中がぼんやりとしか見えない。目が覚めてから数秒、ムクリと布団から起きだす様子を客観的に見れば寝起きが良いように思う。しかし、ただ単に何かを考える前に自動的に行動するように習慣付けられた結果であり、今日が土曜日だからといっても私は休みではなく平日のように体が反応しただけで、まだ頭は覚醒しきっていない。
朝の苦手な私は、どうも会社や、それこそ昔学校に通っていたころも、目覚めた後はある程度の緊張感を持って布団から身を起こす。そうでないとずっと布団の中に居たいと思い起きられないのです。
寝転んだまま、今日も仕事だ、と二度三度ほど強く自分に言い聞かせることによって緊張感を保ち、無理やりにでも体を起こし朝の支度に取り掛かる。中でも厄介なのが二度寝だ。二度寝の怖いところは、一回起きていたということを忘れてしまっている事だと思う。学校に遅刻しそうになったときに、母が起こしに来てくれるのですが、そのときに母がこう言うのです。「あんた、起きてなかった?」と。まるで記憶がないと言うと、母は「十分前に起こしに行った時は、普通に返事して電気付けてたけどなぁ」と言うのですが残念、寝てしまったようです。まあ、これは二度寝ではなく、単に寝ぼけていただけかもしれませんが。
そういった、二度寝や寝ぼけ防止のために、自分に緊張感を与えて起きる、という行為が日常的になってしまい、酷い時には遅刻でも何でもないのに目覚めた瞬間に布団から飛び起きるという突飛な行動を取り続けた事がありました。
今日も、自分にある種の強迫観念みたいなものを植え付け無理やりにでも体を起こし、目の前の時計を見ると針は床から垂直に通っており、まだ余裕のある時間帯だったので、しばらく頭が起きるまで呆っとすることにしましたが、布団の上で呆けているとそのまま体が傾きかねない、夢の世界へ出発だ、と言うことで、椅子に座り煙草に火をつけました。
煙で肺が満たされて、数時間ぶりに摂取したニコチンを堪能しつつも、やはり煙草は体に悪いのかドンドンと気分が悪くなってくる。そのおかげで眠りからは遠ざかる事に成功したのですけれど、爽快な寝覚めとは程遠い暗鬱とした心持で朝を迎えることに、ちょっとした抵抗感が生まれるなあと思い、何か考える事にしました。
今日は土曜日。世間では三連休で、学生たちは今日から40日以上にも及ぶ夏休みが始まるという事。
さらに気分が悪くなってくる。なんでこんなにも外は暑いのに愚痴をこぼしながら出勤しなければならないのか。
何かを考える事から早々に撤退し、私は徐に携帯電話を開きました。着信、メール等はなし。前回携帯を確認したのは午前二時ごろなので何もないのは当たり前かと。しかし、以前は午前五時ごろに公衆電話から電話がかかってきたことがあって、好奇心に駆られて電話に出てみると女の人が焦った様子で、「すみません、間違いました」と言っていました。別にそれ以外何もありませんが。
ふと携帯の待ち受けを眺めていると、部屋に置いてある時計と五分程度狂いが生じていることに気が付いたので、きちんと時計を合わそうと思い、時報である117へと電話をかけてみることにしました。






ピ、ピ、ピ。


トゥr


「はい、火災ですか、救急ですか」


……


「もしもし、もしもし、大丈夫ですか」


プッ……ツーツーツー



ごめんなさいごめんなさいごめんなさい7と9を間違えました変な汗が出てきました機械的な声が聞こえると思っていたのにいきなり生の人の声が聞こえてテンパリました何が起こったのか一瞬分からなくて黙ったまんまでしたどうみてもイタズラ電話です本当にありがとうございました顔から火が出ましたとか言ったら笑って許してくれませんかすみませんすみませんすみません。

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あきねずみ

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