鼠の騙し討ち

太刀打できますん

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先生、すげえ!

「クロノベルト」の感想でも。もちろん、「あやかしびと」「Bullet Butlers」両作品のネタバレありで。


「かりそめの旅人たち」
人間味に欠けるアルフレッドが人間として成長していく物語。
「あやかしびと」は、妖怪が妖怪をやめて人として生きていくことになった人妖達の物語で、その中心人物が、無機物から人になった双七と、人をやめて鬼になった九鬼の対決という構図。妖怪をやめて人として生きている人妖たちに囲まれて、人として成り立っていくアルフレッドは、まさに「あやかしびと」の世界観にマッチしている。
それにしてもトーニャのギアが常にトップを維持していたのがよかった。間違った成長を遂げた彼女に生暖かい賛辞を送りたい。突っ込みスキルが上がったアルフレッドにも。相変わらず野神奈々さんの好き好きビーム全開演技にはちょっと萌えた。


「復讐するは神になし」
今回の「復讐するは神になし」バットエンドや「あやかしびと」本編にも有るように、復讐者としての彼には救いはなかったが、復讐者としての救いが彼にあったことに驚いた。
「Bullet Butlers」は、各々の立場からの他者への相互救済が描かれていたように思う。
リックとセルマや雪とガラ・ラ・レッドウッドに限らず、シドとアルフレッドやレイスとヘルと言った敵陣営でも相互救済を取り扱っていた「Bullet Butlers」
新しい世界に来たばかりのイチナがコゼットという母に救われたように、コゼットもイチナの母になるということで新たな救いを得たように、九鬼がイチナに対して復讐者で在り続けることでイチナに周りに甘えるという新たな道を確かなものとして与えることが出来たように、イチナが新しい世界で新しい人生を選んだことによって九鬼に復讐者としての救いを示しえたようにも思う。


二つの作品の二つのテーマをキャラクターが居る世界を入れ替えたままやり遂げるという構図は、まさにクロスオーバー作品ならではの要素で素晴らしかった。


そして本編である「クロノベルト」
まずムービーが熱い。カッコよすぎる。ここ最近見たエロゲムービーの中では屈指の出来。疾走感溢れる歌に合わせて動き回るエフェクトCGと、白と黒の無彩色コントラストが映える栄える。
内容は便利なループ物ということで、今回の見所であるはずの二作品のキャラクターが入り混じっての真剣勝負でも、どうせ生き返ってしまうしなと思い、緊張感が些か足りなかったようにも。「Bullet Butlers」の戦闘は結局のところパワー勝負になってしまい都合の良い便利で不思議程度の魔法の設定がただ流れていくだけに対して、技量を出し尽くして戦う「あやかしびと」での緊迫感が今回も生かされていたのが救い。地力で劣るあやかしメンバーが、ドーピング全開のバレバトメンバーに一矢報いていく様は痛快だった。そして中央東口さんのCGが今回もカッコいい。特に屋上で対決するコゼットとトーニャのCGはパンチラとかどうでもいいほど素晴らしい。

「あやかしびと」と「Bullet Butlers」の二作品で共通しているテーマは存在証明だと思う。迫害され続けた人妖が生きていける監獄で人間らしい生活を謳歌し、人と共に生きることを望み人の心を持つことを選んだ無機物は嬉しい時にしか泣かず周りにいる人を愛し、一つの体に二つの魂を持った人妖は一つしか無い体から起こる弊害を乗り越え尊重しあい、妹のために操り人形になった少女は戦い、少年を裏切った少女は罪の意識から目を逸らさずに生き、復讐のために人間をやめて鬼になった彼は復讐を果たすことなく対象が消えても鬼のままでいることを選んだ。英雄である事、英雄を守る執事である事、執事に守られる主であるという事、父の娘である事、娘の父であること、主の生き方を導くという事、戦争の犠牲者を生涯弔っていく事。彼らは自分たちの存在を高らかに謳い上げていた。その根幹を揺るがす自分たちが偽者だったという事実。そこから実に彼等らしい立ち直り方をしたシーンが印象に残っている。特に光念兄弟とアッシュのやり取りは笑いを抑え切れなかった。
しかし、すずとセルマの居ない世界で双七とリックが最も早くこの事態に対処できたというのは分かるのですが、自分が偽者だと分かった後に立ち直るのが早すぎたようにも思う。エンディングでの別世界の記憶を受け取った彼らの涙の意味が分かるだけに、彼女たちの存在しない別世界で生きていくという心を決めうるまでの描写がさらっと流されすぎではないかと。彼らこそが最も苦しんで、仲間たちに救われた上でこの世界を受け入れて欲しかった。救われやしないのだろうけど。本当の世界で生きている彼女たちのために自ら先導して犠牲になることを選ぶのはあまりにも残酷だけど、それを言い出せばキリがないか。

どうでもいいけど東出さん、マルドゥック・ヴェロシティ好き過ぎる。所々にヴェロシティを知っている人が、おいおい、と突っ込みを入れたくなるようなテキストがありましたね。

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あきねずみ

Author:あきねずみ

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