鼠の騙し討ち

太刀打できますん

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もちろんネタバレ感想です。

去年の冬コミでStray Moonさんが販売されていた「少年の国の少女アリス」。シナリオは「ネコッかわいがり!」のうつろあくた氏。相変わらず悪趣味なシナリオを書かれる方です。
普通にプレイすれば1時間も満たない速度でコンプできるとは思うのですが、実際このゲームに何日もかけてしまいました。
キャラクターの心理描写や展開やそれらを取り巻く世界観やそれほど読み応えがあるわけでもなく、またキャラクター同士の掛け合いが楽しい「竜†恋」みたいに何度もプレイしたいと思う作品でもないのですが、この作品が持つ雰囲気から変な毒素を受け取ってしまった。
なんでも自分の思い通りになる世界で王子として君臨していた主人公に訪れる他人。男しかいない世界、言い換えれば自分と同類の者しかいなかったはずが、そこへ表れるのが見たこともない少女。自分とはまったく違ったものに触れ、興味を抱き、裏切られたと思い込み、初めて他者を理解した事で王子は箱庭を追放される。
やはり、おとぎ話や夢を語る作品というのは、最後にプレイヤーである主人公、またはヒロインを、夢の世界から追い出して現実を見ろとメタ視点で言ってくる。
思い出してはまた戻りたいと思ってしまう箱庭でも、他人にとっては飽きたら捨てるただの玩具でしかないのが、やはり寂しい。
そして、こういったエロゲは現実を見ろと言った後、何も言わないものが多い。この作品もそのうちの一つ。この箱庭に引きこもっていてはダメだと、辛い現実に立ち向かっていかなくてはならない。ここまではいいのですが、その立ち向かった現実に何があるのかというのを見せてはくれない。それはプレイヤー=主人公の場合、自分自身で考えろという事でもいいのですが、どうもプレイヤー≠主人公で見てしまう自分には、その後に彼ら彼女らが何を手に入れるのかを知りたい。その点「電脳コイル」というアニメには満足感があった。夢の世界から現実へ引き上げてくれる電脳コイルと、自分たちは夢の世界にいて現実へ追い出そうとするエロゲでは方法論自体違うのですが、見せ方の理想としてはコイルの方が好みかもしれません。しかし、エロゲでそれをやっちゃうと更に悪辣なものが出来そうです。
ここまで書いて、ONEの事をすっかり忘れていました。


我々エロゲーマーは、事前の情報や店頭のパッケージでヒロインに萌えて購入し、封を開けてヒロインがビッチだったら文句を喚き散らすわけですが、喚いた後に我々はまた自分の箱庭で次のエロゲを探し、誰も椅子取りゲームの椅子を奪いはしない。そんな椅子要らないと。その椅子から追い立てるようにしてくれるエロゲが、この「少年の国の少女アリス」だったらいいなぁ。まるでForestみたいだ。って題材からしてそのまんまか。

あと、幼い少年の語り口がなぜか「青い涙」のミルカを思い出してしまった。方向性とかはまったく違うのに通じるものがあるなぁ、ってただ単に両方幼いってだけか。

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あきねずみ

Author:あきねずみ

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