鼠の騙し討ち

太刀打できますん

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なんかこの作品って、エロゲプレイヤーならば感想書かなきゃげな雰囲気?(妄想です
というわけで戯言シリーズで感想を書くことなんて無いと思っていたらやたら面白い事書いていたので喰いついてみる。(喰いつくとか言いたかっただけ

物語論者の狐さん曰く、世界には確固とした物語の流れがあり登場人物はそのストーリー通りにしか動く事は出来ないという事。
その物語で重要な部分、展開が何らかの要素で起こらなくとも、時系列を入れ替え、場所も違う、いつかのどこかで、その展開または行為自体は発生し不確定要素があろうともストーリーには影響を及ぼさない。
狐さん命名バックノズルというものと、バックノズルが起こらなくとも別の誰かが同じことを体験し、物語自体には同じ意味を成す。狐さん命名ジェイルオルタナティヴ。
誰かが運命に逆らったところで物語が元と形に戻ろうと、その不要分子を修正する。
物語の出発点から無数の選択肢があり無限に近い可能性があろうとも、結局終着点は同じ物となる。

でもそれは結局IFの世界を観測出来たらの話。
それが出来ない限りは、時続きで起こっているこの世界の出来事は最初からそう定められていた、と言い切ることが出来ます。(狐さんに会いたいと思い名詞を持って診療所を訪れ、偶然狐さんに出会ったシーンが有り、そこで僕はその仕組みを確信しそうになりますが、出会ってから同じ意味を持つ出来事が起こったかどうかは確信できない)

そして、もしIFの世界が観測できたなら。
ここで登場するのがみんな大好き(!?)銀色のシールが眩しくて目に痛くて頭に痛い年齢制限付き大人の嗜みじゅーはっきんげ~む。エロゲです。(ぉぃ
エロゲではIFの世界で様々な結末を迎え、数ある結論へと導かれていき、ただ一つの運命なんて無いように思う。
それはマルチエンディング型のエロゲの場合でトゥルーエンディング型の「Forest」や「何処へ行くの、あの日」では違う世界(バットエンドやサブヒロインとのエンド)があったとしてもトゥルーエンドが最後の最後に待っており、バラバラの結末を見た後のプレイヤーによって真の結末を見せられる結果になる。
これは運命が一つしか無いと言う事ですが、マルチエンディング型でも言ってしまえば運命は一つしかないのかもしれません。
一人のヒロインを攻略しようとその選択肢を選べば、固有シナリオへ入っていき、バットエンドを迎えようが最終的にはそのヒロインのエンディングへ向かうわけですから、一人一人の登場人物に運命が定められていると。

物語は定められた結末しか迎えられないけれど、物語は一つではなくその人個別に存在している、とか考えたり。

いや、めっちゃ当たり前のようなことほざいてますが、言わば物語の中に登場人物が存在するのではなく、登場人物の中に物語が存在している、と言い換えてお茶を濁してみるテスト。

そう考えていくとこの戯言シリーズがエロゲ的、というかキャラ重視の作品としての着地点もそこそこ見えてきたような見えないような。
そんな感じで。

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“大喰い”との激戦により、自らの虫を暴走
させてしまった“かっこう”こと薬屋大助は
隔離施設を破壊、負傷しながらも脱出する。
二人の少女が営む“便利屋きらり☆”に保護
された大助だが、街は未知の“同化型の虫憑
き”誕生を察知した特環・殲滅班の監視下に
あった。さらにその街からは奇妙なおまじな
い“コアトルヘッド”のブームが全国に広が
りつつあり――それは、さまよう獣たちが取
り戻す、最高で最悪のロスト・メモリーズ!


ムシウタも8巻目に入り、6巻7巻と続けて外堀を埋めていくような展開でしたが、今回の話は大助を中心としたものかと思いきや、新キャラや既存のキャラ深く掘り下げることもしていましたね。


以下ネタバレ全開で。


気に入ったのが耶麻本ラウさん。
愛恋を欠落者にしたことから良い印象は無かったのですけれど、彼女がなぜ、何のために動いているかを描写されれば、ころりと印象と言うものは変わりますよねw
世界は光の当て方次第で様々な形になる、とはよく言ったものだと。
後半、萌々に対して教師としての顔を覗かせた瞬間は彼女が本質的に・・・教師、いい人、うーん、なんか違うな・・・あ、そう、ツンデレ(コラ)なのですけれど、教え子とは言え戦う事をやめないのは自分なりの正義を持っており、そこには汚れ仕事も厭わず虫を殺す事に信念と意味を持ちそれを躊躇わないのは潔い。この作品は自分から嫌われ者になろうとする人が多いですなw

新キャラの萌々ですが、これはもう一人のかっこうですよね。もう一人のかっこうという意味では萌々の相方もそうですが、彼女は同化型としてのもう一人のかっこうで、その結末はかっこう自身が辿るかも知れないものになっています。
この作品は虫憑きたちと虫を巡る繋がりや受け継いでいくものを描いた、いわば虫社会を構築しているのですよね。
萌々は最後に救われたものだと思いますけれど、その虫を巡る中で、かっこうには萌々とは違った救いがあると。
萌々にはダイスケしか居ませんでしたけれど、(きらりも居ましたが、彼女は一人だけでは立ち回れない性質でしたし)かっこうには詩歌の他に記憶を取り戻したアリアヴァレイこと千晴に、力を持ち準備を整え眠りについた土師や他にもかっこうを知る人が大勢居るのは、小世界で救われた萌々よりも虫を巡る世界での救いが、おそらく用意されているのでしょう。

個人的に土師はタヌキ寝入りを決め込んでいるだけで、自分抜きで周りの成長を(五郎丸さんとか)促し、おいしいとこだけ持っていきそうな気がしますw

そろそろ終局も見えてきた今回。次は別のキャラを掘り下げそうではありますが、なんにせよ続いていく限りこの作品は追い続けたいですな。

失敗した。と言うのにはこの状況は正しく当てはまらないだろうな。失敗と言うのは前提となる何がしかの過程が必要で、この場合は失敗すら出来なかったんだから。

人間二人が裸でベッドの上に居ると言う姿を見れば、誰だってその二人が夜の行為に勤しんでいた事くらいは明白だろ? だけど、二人を包み込むこの重苦しい雰囲気はそこに何かの問題が発生したと知るには十分すぎる。

「意気地なし、っていうかぁ根性無しぃ」

そう言った相方に対して持てる言葉は俺には無く、ただ叱られた子供のように俯くばかりだった。
その瞬間までは順調だったと思う。酒の席で知り合った小奇麗な女とホテルに入り込みシャワーも浴びずにいきなり押し倒した。
その後の前戯も滞りなく進んだ。今までに無いくらいのいい女を抱けて、俺は絶頂に立てるのだと思うだけで興奮は止まず無我夢中だったと思う。俺は明るく輝く明日を手にするのか、さようなら昨日までの灰色の景色たち、なんてくだらない感傷を覚えつつも行為に没頭していた。
だがしかし、何がいけなかったのか。そう、本番直前に俺は戸惑ったのだ。
なぜ俺は戸惑ったのか、と言うことには触れずに少しは言い返さなきゃならん、と一念発起。萎えてはいるが。

「根性無しとは何だ。根性くらい俺にもあるぞ。・・・その、根性の悪さなら誰にも負けね」言い返すというにはあまりに弱々し過ぎたことは俺自身が分かっているから突っ込むな。
「そんな根性は溝にでも捨ててくんない? なんで寸前で止めたのかなぁ。生殺しだよぉ。わかってんのぉ? それよりあんた初めて? なら色々教えてあげるよ、もう」
「いや、結構だ。そして初めてじゃねぇよっ。いや、初めてか、あんなことは・・・もう、なんつーか。勘弁してください」
ぶっちゃけ泣き寝入りだった。とてもじゃないが俺では挑戦するには壁が高すぎたんだ、この行為は。
「遠慮しなくていいよ」 「いや、遠慮とかじゃなくてですね、はい」敬語まで出してしまった。それくらい切に助けて欲しかった。

ごね出す俺に 「なんなの、もうっ!」 と、ちょっと相手様は切れていらしゃった。ドスが効いていており、とても恐ろしくいらっしゃった。
そりゃそうだろう、恥をかかせたんだからな。でもそれでも俺はここから逃げ出したかったので、勇気を振り絞り最後の反撃に出る。

「いや、そのぉ・・・やっぱ男同士とかやりずらくてですね・・・」
「わかった、やっぱ初めてじゃん。私が教えてあげるって。いい?まずはね・・・」

話を聞いていると、どうやら相手様は本職の方のようだった。
なんだこのオチは・・・
張本人であるところの俺自身がしかめ面を外す事が出来ないほどに難儀な事になっている。そして更に状況は悪化の一途を辿る。
一方の剥いた一物に相手側の一物の余った皮を伸ばして被せながら擦る、と言う男性同士における子作りという概念を取り払ったまるで生産性の無い性行為についての知識は心の底から要らないにも拘らず、当の相方はそんな俺の憂鬱さ加減なぞ知らぬ顔で舌好調だといってもいいくらい己の世界の講釈を順序立てて様々なアクロバティック及び想像を絶すると言うかよくそんな事考え付くなぁと呆れ返るほどの技を、数限りなく吹き込み続けている。
そして、ようやく俺の人生において橋にも棒にも三途の川にも架からない無駄以上に知りたくなかった魑魅魍魎が跋扈する無間地獄の薔薇色世界を相方は語り終えた。
なぜこんなことになってしまったのだろうか。酒の勢いでこんなことになったとはいえ、ウンザリだ。もう帰ろう。そうしよう。と思っていたのだが、ヤツの話はまだ終わってはいなかったのだ・・・

「さっ・・・それじゃあ最後に、後戯についての講義をしちゃおっか」

駄洒落という自覚がヤツ自身にはこれっぽっちも無かったと言うのが、この場の空気においての尤も悲惨な致命傷だった。忘れてしまいたい。願う事なら今すぐ頭を打ち付けて記憶障害に陥りたいが、俺には薔薇色の明日が否が応にも待っていたのだった。

<了>     




割かし自信を持って口にしたけれど、そんなに面白くは無いと思えることってよくありますよね。
私の場合そのほとんどがそうですが。
そういえば、上記のオチである後戯の~とかは以前に言った覚えがあります。クリスマスくらいに。そんな覚えがあります。
なんだろう、私は全然成長していないではないですか。人間が小さいとは思っていましたが、引き出しも小さくて狭いだなんて。
何とかしなくてはなりません。様々な本や新聞やそれら以外にも沢山の事に触れ、見聞を広げねばいけませんね。人生は日々此れ勉強であります。
などと思いましたが人間は早々簡単に少年漫画の如く短時間の修行で十倍強くなるほどの成長なんてしないもので、そんなにすさまじいスピードで成長できているのならば今頃私は暖炉の前でバスローブ姿になりソファに踏ん反り返り葉巻を咥えグラスに注いだワインを転がしゴツイ指輪と金歯を光らせながら膝に乗せたシャムネコの背を撫でているはずです。はずなのです。
それ、成長じゃなくて成金じゃない。一昔前の貧乏人からの見地による金持ちビジョンじゃない。まあいいか。
久しぶりにネタ小説考えたら疲れた。

あれだけ涼宮ハルヒに対して毒づいていた私ですけれど、消失と言いたまにこれだけのものが出るから谷川作品は買い逃せないなぁ、などと思いましたが電撃イージスも僕の世界を守る人も読んでないことに気がつきました。どうでもいいや。

各所で学校を出ようみたいだという感想が上がっておりまして、確かに学校みたいな展開で悶えるほど嬉しかったのですが、それ以上に良かったのが佐々木さんですねw

狙ったような小難しいしゃべり方で、その言葉も人を丸め込むように向けられており食えない人物をこれでもかというくらい発揮し、なおかつこれが(読了された方ならαもβも察しはついていると思いますが)作為的に満ち、ああ谷川作品で見たかったのはこういうキャラだよなぁ、なんて思わせる魅力的な人物でしたね。

あとは、続刊でみくる一週間逆戻りのようなしょんぼりした落ちがつかないことを祈るばかりです。
まあ、佐々木さんがいれば他に何も要りませんがね。
絶望系 閉じられた世界  著 谷川流

涼宮ハルヒシリーズでおなじみの谷川さんの作品。この作品は陰鬱な話なのですけれど、出来事や人物の会話が役割や役目を過ぎず暗い話がただ淡々とキャラクターの感情が入る余地が少なく事実のみを与え続けられるので結構読みやすかった。
終盤になって明かされる姉の目的であるところの正しい世界を作る、天使が言い換えるところの地獄を作る事も、最初から最後を通して建御を人間から装置に変えていく事で実践しており(正しい世界と言うのは全ての人間を装置に変えることでいいかな?)、するべきことがはっきりし過ぎています。
別にそれは悪い事じゃなくこの作品の建御以外が役割を演じることしかしない装置であることからして、はっきりしているのは当然の事で疑いようが無いのですがね。
そんなこと言いつつも結局この作品は最後の一文が示したように、ただ遊びたかっただけなんじゃないかしらん。
誰もが一度は空想した残酷な世界で好き勝手言いたかっただけなのでは?なんて思います。
どういったらいいのか、自分で敷いたレールを自分の好みの速度で電車を走らせたような印象。でもその電車は、駅(読者)に着いてもドアは開きませんでしたけどね。まさにタイトル通りだと思います。

あきねずみ

Author:あきねずみ

セルフ 貴子同盟

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